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スーベニア/スピッツ
2005. 1.12

「スーベニア」=記念品、形見、土産。/記憶、回想、思い出。
そして海亀に乗った人のジャケット→浦島太郎?
浦島太郎の土産物という事は、「玉手箱」?
と思いきやジャケットを開くと
その隅には「玉手箱」ならぬ「ゴミ箱」が。(しかも古いMac OSの。)
でも、ジャケットの他の部分からすると
土産というよりは記憶、回想の意味合いの方が強そうですね。

「隼」「三日月ロック」とロック色が強くなってきていたけど、
今回はロックはロックでも、より「スピッツ的ロック」にまとまってる気がします。
ロックでない曲は昔のスピッツらしい曲になってます。
今までの総集編みたいな感じです。
アレンジも豪華です。
相変わらずメロディーが美しいんだから、
もっとシンプルなアレンジでも良いと思うんですが、

マサムネさんの声も今回は絶好調な感じですね。
久しぶりに高音域の声も使ってるし。
ライブもこの調子でいてくれれば良いんですが。

あと、歌詞はスピッツらしくないくらいストレートな表現が多いです。
が、内容はいつも通りというか、いつも以上にスピッツらしいです。
と、何だかんだ言ってもちゃんと「スピッツ」になってしまっている所が
スピッツすごい所かな、と思います。


春の歌 前奏、間奏が「日なたの窓に憧れて」っぽい感じ。
アコギで刻むリズムといい、物凄くスピッツっぽい曲です。
何と言ってもメロディーが良いです。
ありふれた人生 「正夢」と同様ストリングスが効いてます。
「傷付きたくないから」の「ないから」という詞の乗せ方に関西系の方言を感じたり。
Bメロはメロディーといいコード進行といい歌詞といい、素直の極地です。
甘ったれクリーチャー 相川七瀬にこんな感じの前奏の曲があった様な。
詞の内容は昔のスピッツによくあった様な。
2番の後の間奏の前半が、ベースといい何とも言えず良いです。
優しくなりたいな つじあやの版「ラブレター」っぽい、というか
ただ単にピアノとボーカル、ってだけなんですが。
世間一般的には森山直太朗の「さくら」っぽいのかもしれません。
「ホンマにスピッツかいな」というストレートな言葉も出てきますが、
ドブネズミが現れてほっとする自分がいたり。(笑)
ナンプラー日和 前奏から三線も入って沖縄一色です。
Aメロまでカチャーシーを踊りだしそうなくらいに「沖縄!」なのに、
Bメロに入った途端普段のスピッツに戻る所がなんとも良いです。
「Woo」(「うー」ではなく「おー」に聞こえる)の辺りで
マサムネさんの声の良さを堪能できます。
これも歌詞がストレートです。
それにしても、ずいぶん遠くから香ってくるナンプラー(タイの魚醤油)ですね。(笑)
正夢 シングル曲なので聞き慣れてしまってコメント書けません。(をい)
ストリングスのイメージが物凄く強いです。
そういえば、昔のマサムネさんの歌詞には
人間よりも動物、植物がたくさん出てきてましたが、
最近は人がたくさんいる風景や人工物が増えてきてますね。
ほのほ タイトルは「炎」の事ですね。
サビがバスドラム&ベースの8分連打で必要以上に盛り上げてる感じですが、
間奏で元のリズムと調に帰って来る所が解放される感じで良いです。
ワタリ 物凄くロックな曲です。
Aメロで同じ詞が繰り返し出て来たり脚韻を踏んでいることで
曲の雰囲気が強調されてる気がします。
恋のはじまり 前奏でMr. Childrenの「終わりなき旅」を思い出します。
サビの最後のマサムネさんの高い声がカッコ良いです。
自転車 レゲエのリズムでちょっとジャマイカな感じです。
陽気なリズムにちょっと切ないメロディーと歌詞を乗せる辺りが
マサムネさんらしいです。
テイタム・オニール タイトルは天才子役だった女優の名前らしいです。
ドラマやアニメで使うような雰囲気を盛り上げるアイテムを
そのままストレートに歌詞に使ってる所がベタですが良いです。
サビでボーカル、ギター、ベース、ドラムが同じリズムで鳴る所が
強烈なアクセントになってて良いです。
会いに行くよ サビの「バカになれる」の所がちょっと強引な感じですが、
メロディーが綺麗で上手く納まる所がすごいです。
この部分は歌うと音をとるのが難しそうですね。
みそか 淡々としたAメロから
Bメロの後半のドラムの8分連打で盛り上がっていって
サビで最高潮に達する展開が気持ち良いです。

最終更新:2005. 1.20

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