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蚤琴庵流活動心得

 僕はいわゆる「路上」というところで演奏してる訳ですが、色々と思うところがあって、自分なりの方針というか「自分流心得」みたいなものをご紹介しておく事にします。大した事は書いていませんが。


・路上は公共の場であり、所有者もいる。

 皆が利用する場所であり、居座った人のものではない。そもそも、駅であれば鉄道会社、道であれば自治体の所有物であり、本来勝手に使って良い場所ではない。

・路上は本来音楽をやるための場所ではない。

 駅の敷地や道は人が通るためのものである。だから、間違っても通行人の邪魔になる様な事をしてはいけない。

・どんな素晴らしい音楽でも、聞く人、場所、時によってはただの騒音となる。

 人には好みもあるし、その時の気分によって好きな曲も聞きたくない時はある。どんなに頑張ってもすべての人に喜んでもらう事はほとんど不可能である。


 「他人の場所を、許可もなく、本来の使い方ではない使い方で、本来の使い方をしてる通行人に迷惑を掛けながらやってる」訳ですから、多少といわず相当に謙虚な姿勢でいなければいけないのだと思います。
 だから、ただ単に「歌いたい」という自己満足を満たすためだけに路上で歌うのは間違いだと思います。もちろん、自己満足の要素がなきゃやりたいとは思わないんですけど。
 しかし、かといって(少なくとも僕は)お金を貰うためにやる訳でもないので、何かに媚びを売ったりやりたくない事までやる必要もないと思っています。そこまでやらなきゃいけないんだったらやらなければ良いんですから。
 では、僕はどういうつもりで路上活動をしているか。あるいは、何故路上活動をするか。
 僕は自分の能力を測り、向上するための鏡とするために路上活動をしているつもりです。自分の能力をより正確に知りたいから、必要以上の宣伝はしないし、ビラを作ったりもしないし、MCなんかもしてません。(やれといわれても上手にはできませんし。) 自分の歌だけで評価(表情、態度などの反応)をして欲しいのです。そして少しでも迷惑にならないように、少しでも喜んでくれる人が増えるように、「こいつならいても良いかな。」と思ってもらえるように、頑張るのです。
 このサイトも聞いてくれた人の感想や評価を知る事が目的であり、宣伝は目的としていません。だから玄関からは見えないところにしか予告しないのです。
 平たくいうと「迷惑はできるだけ掛けないようにするけど、やりたくない事はやらない」ということです。あくまで趣味ですから。
 ということで、違う考え方を持っている人から見ると「暗い」とか「付き合いが悪い」と思われたりするかもしれませんが、今のところ僕はこういうやり方でしかできませんので、よろしくご理解願います。


最終更新:2005. 8. 8

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